高配当株式の基準:初心者が見るべき財務指標と選び方のポイント

高配当株式
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高配当株式に投資をする際、どの銘柄が良いか迷うことはありませんか?

営業利益や自己資本比率など、財務諸表を見ても、どこをチェックすべきか初心者にはわかりにくいですよね。

この記事では、投資初心者向けに、高配当株式の選び方と見るべき財務指標を具体的に解説します。銘柄を選ぶための基準をしっかり押さえて、リスクを抑えた投資を始めましょう!

高配当株式を選ぶ基準

投資初心者でも安心して高配当株式を選ぶために、以下の財務指標を押さえておきましょう。

営業利益の安定性

企業が本業でどれだけ稼いでいるかを示すのが営業利益です。高配当株を選ぶ際、利益が安定している企業ほど、配当も安定しています。
具体例:

  • トヨタ自動車:毎年安定した営業利益を計上し、長期的な配当支払いが期待できます。
  • 花王:日用品メーカーとして安定した営業利益を確保しており、配当も安定。
  • NTT:通信業界での堅実な営業利益が続いており、高い配当を支払い続けています。

自己資本比率

自己資本比率は企業の財務の健全性を示す重要な指標です。借金に依存せず、自力で運営できる企業は、経済変動にも強く、配当を維持する余裕があります。

企業名自己資本比率コメント
トヨタ自動車40%以上財務基盤がしっかりしており、安心感があります。
ソニー30%前後世界的なブランド力があり、配当の安定性は高い。
NTTドコモ50%以上高い自己資本比率で経営の安定性が抜群です。

配当性向

配当性向とは、企業が稼いだ利益の何割を配当に回しているかを示す数値です。50%以下の企業は、利益を成長投資に使いながらも、安定した配当を支払えます。

具体例:

  • JT(日本たばこ産業):配当性向が安定しており、配当の持続性が高い。
  • 武田薬品:利益を再投資に回しつつも、高い配当性向を維持。
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ:配当性向が安定しており、配当の継続が期待されます。

フリーキャッシュフローを確認する重要性

フリーキャッシュフロー(FCF)は、企業が自由に使える現金のことで、これが十分ある企業は配当を安定して支払えます。
FCFを確認するポイントは、プラスのキャッシュフローが安定しているかどうかです。

企業名フリーキャッシュフローコメント
三井住友フィナンシャルグループ安定したプラス収益が高く、配当金の原資に余裕があります。
イオンプラスを継続小売業界でも安定したFCFを確保しています。
KDDI高いフリーキャッシュフロー通信事業での収益力が高く、余裕のある配当が続く。

負債比率でリスクを確認する

負債比率は、企業がどれだけ借金に依存しているかを示す指標です。負債比率が低い企業ほど、経済危機や金利上昇時にも配当を維持できる可能性が高いです。

企業名負債比率コメント
三菱商事30%以下財務の健全性が高く、リスクが低い。
リクルートホールディングス20%以下成長企業ながら負債が少ない。
ソフトバンクグループ70%以上負債が多いが、積極的な成長戦略を展開。

まとめ

高配当株式を選ぶ際に押さえておくべき財務指標は、営業利益の安定性、自己資本比率、配当性向、フリーキャッシュフロー、そして負債比率です。これらを確認することで、安定した配当を期待できる企業を見つけることができます。

まずは営業利益の安定性を確認し、次に自己資本比率や配当性向を見て、企業の財務健全性や余裕を把握しましょう。また、フリーキャッシュフローや負債比率を確認することで、将来のリスクや配当の継続性も判断できます。

財務指標を正しく理解し、安定した高配当株式を選ぶことで、長期的に安定した配当収入を得ることができるでしょう。

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